シオンの風
第134号
シオンの家理事長 西村通雄
みなさま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
昨年はコロナへの対応に追われた一年でした。未だ終息していない状況ではありますが、すべての利用者様とスタッフが守られたことは本当に感謝な事でした。
また昨年度はシオンの家にとっては厳しい1年となりました。介護保険改正による保険収入の減算等により収益を伸ばせなかったことが主な原因でしたが、そんな中にあって、シオンの家で働くスタッフは前年度と比較して各事業所共に定着率が高かった点に関しては非常に感謝なことであったと思っています。
働くスタッフが前向きで明るく喜びをもって仕事ができることによって、よい介護の提供ができると確信しています。職員一人一人がシオンの家にしっかり根付いてくれることを切に願います。
今年は2022年です。私は1999年に鹿児島医療生協が創設した特別養護老人ホームで介護の仕事をスタートして23年が経過しました。あっという間の月日の流れを感じています。まだ介護保険が始まる前年度でした。
その後シオンの家を2004年に法人設立をしました。翌年5月にNPO法人としての介護施設をスタートしてから今年の5月で第19期となります。来年は20年の節目です。みんなの力でシオンの家の理念を介護の現場で実践してきた20年であったとも言えます。
今後の介護保険制度の変化や社会のニーズに対しても柔軟に追随していける法人に成長していかなければなりません。その為には今まで以上に研鑽を積んで、利用者様やご家族及び関係機関の方々から喜んで頂けるようにさらなる成長をしていきたいと願っています。
現場で働く一人一人がプロの介護士として、誇りをもって喜びながら勤務していけるような環境を整えていくことが課題であると言えます。様々な研修への参加を促し、資格取得に関しては特に貪欲に挑戦してほしいと思っています。
法人の成長は即ち職員一人一人の成長なくして達成することはできません。これまで以上にスタッフ一人一人に必要な事は何なのか?という視点をしっかりもって法人運営にあたっていく事を2022年の課題と致します。