シオンの風
第135号
シオンの家本部は『シオンの家』のいわば原点でもあり、既存の事業所の調和のとれた運営の為に中心的役割を担っております。改築を重ねて利用者様にとって居心地の良い空間を提供させていただいております。
利用者様の年齢・性別・趣味や思考はそれぞれですが、共通点があるとすればそれは皆様、私たちスタッフの『人生の大先輩』だということです。スタッフ一同、常に利用者様に対して敬意と尊敬の念を忘れず、お仕えする精神で相対させていただいております。
利用者様の自尊心を尊重しながら、利用者様との『今』恵まれている貴重な時間を大事にして、退屈な思いをせず少しでも楽しい時間を提供できるよう終始声掛け対応を徹底しております。
また、日々の生活の中で各イベントやレクレーション、交流会等を実施して、ご利用者様が自由で、活気と笑顔に満ち溢れたものとなるように、職員一丸となって支援に励んでおります。今後も普段の関わりの中から、ご利用者様の求めておられることを感じ取り、充実した毎日を送っていただけるようなサポートができる事業所を目指して参ります。
現在、シオンの家 本部事業所では、要介護1から5の状態の方がご利用されています。ご利用者様それぞれに趣味・嗜好・身体状況が異なる為、ご利用者様のニーズに沿った個別のケアを提供することを目標とし、ご本人様の嗜好に合ったレクリエーションを提供させて頂いております。
ご利用者様の中には、お独りで過ごす事が好きな方もいらっしゃいます。ある男性利用者様は、普段はホールのパーテーションで囲まれたソファーで本を読まれており、なかなかそこから出て来てくださりません。少しでも他のご利用者様との交流が図れないかと声掛けを行い、少しずつホールの方へ出て来て下さるようになりました。
最近は貼り絵を他の利用者様も交えて取り組まれており、完成されホールに掲示された後に「来月は何を作りましょうかね」と、満足そうに眺めています。
引き続き、コロナウイルスの感染予防により面会や外出等が難しい状況が続いています。
室内での充実したレクリエーション及び個別の機能訓練を提供することで、ご利用者様が心身共に健康的な生活を送ることが出来るよう、職員一同、ケアを行いたいと思います。